親孝行とは
この週末は、実家に帰っていました。
私のおじいちゃんは、95歳。
まだ、実家で母が介護をしているけど、施設に預ける程ではなくて、
ご飯も食べるし、お風呂も時間かかるけど、自分で入っています。
気がつくと、父も母も60代半ば。
文字にしてみると、結構歳をとったなぁと実感します。
そういう私も、30代も後半戦。
容赦なく、時だけは、止められなく刻むものですね。
なかなか両親に恩返しする機会もなく、
気が付けば突然の結婚で心配をかけ、
さらに突然の出産で苦労をかけ、
生まれた後も、休みになると娘を預かってもらったり、お世話になりっぱなしでした。
いつ、親孝行のタイミングって訪れるのか、気がつくと時が経ってしまい、
あっという間に娘が生まれて10年目になってしまいました。
父が、自分があしなが育英会から援助をもらって進学したこともあり、
私が大学に行くときも、国の奨学金制度を使いました。
月々自分のアルバイト以外に国から奨学金がもらえたお陰で、
当時の私はとても助かっていました。
卒業した後、月々自分のお給料から返済していた私。
一人暮らしもして、生活費もあり、スーツもほしいし、全くお金がたまらない生活。笑
そんな中、社会人5年目で妊娠して結婚することになり、
当時の私の預金状況を知り、
「貯金もないのに、奨学金返済はあるなんて、借金背負わせたままお嫁に行かせられない!」と、
両親が以降の返済を全部請け負ってくれました。
(だいたい、こうゆう男らしいジャッジは、うちは母です。)
当時、仕事を辞めて専業主婦になることを決めていた私は、
申し訳ない気持ちでいっぱいで、
いつか必ず返そうと思っていました。
で、先々月、遅くなったけど、当時代わってもらってからの全ての支払い分を、まとめて両親に返すことができました。
当たり前のことなのに、
母は、「最後まで払ってあげられなくてごめんね」
と言っていました。
まとめて返す背景には、
父の仕事が変わり、祖父の介護もあって、毎月の支払いが、正直大変だったことを私が父から聞いたから。
それを、知ったんだと思います。
私からしてみれば、
親孝行って、なんて難しいんだろうかと思う。
私のことだけでも正直いっぱいいっぱいだし、仕事をして役員になって、少しは金銭的にお返しできるかな?と思ったら、
役員になるとお付き合いや出張などで、経費は4倍、休みも減り、お給料が増えた分、税金も増えて、結局あまり変わらないんじゃないかと思ってしまう。笑
世の中、うまい話はないよね。
先々月から、新たにお返しの一つとして、ささやかに始めたことで、母の基礎化粧品をPOLAにしてあげました。
年末に帰ったとき、母が友達に、最近老けたんじゃない?と言われ、がっくり肩を落としていて、聞けば母の友達はエステに行ったりしてるそう。
母の性格からしても、エステなんかにお金を使うなら、私の娘に服を買う!と言いそうだから、
私が使っていたPOLAを貸してあげました。気に入っていたので、それ以来、私がまとめて買うことにしました。
値段を知ったら、絶対怒られると思うけど。笑
実は、クリスマスに母用に買ったダイヤのネックレスを、まだ渡せていません。
買ったきっかけは、仕事のお客様が山梨でジュエリーの製造をしていて。
誰でも知っているような有名ブランドの製造を担当しています。
ただ、製造はやはり製造。それだけでは利益を出すのは大変で、昨年から自分達でもブランドを立ち上げ、直販をスタートしたんです。
定期的に都内で展示会をしていて、ちょうど12月にご挨拶で顔を出した時、お付き合いもあって何か購入しようと思って見たのだけど、女性物しかないので、自分用にダイヤを買うのはまだ早いかな、と思って、母へのプレゼントで買ったんです。
祖父の介護で疲れていたし、元気になってほしくて、
年末に帰ったときに渡すつもりだったのだけど。
年末帰る少し前に、
私がお正月に食べるおせちを、お取り寄せしてあげようと、
これどうかな?と相談したら、
「こんな高いもの、もったいない!
いらないからね!」
と言われて、これはダイヤなんてさらに怒られるなと思い、渡せずじまい、
お年玉だけ渡したというオチでした。
5月の母の日かなぁ。
ダイヤはお守りになるっていうし、
ジュエリーは女性らしさを引き出す魔法みたいなものだから、
なるべく喜んでもらえる時に、渡そうと思います。
先に、来週父の誕生日なので、
今日は両親とソファを買いに行ってきました。
これも、今あるソファは、私が実家にいる頃から使っているもので、
クタクタ過ぎてひどい。笑
さすがに腰が痛くなるから、これは買い換えて!と言って、
父の誕生日という名目で、プレゼントさせてもらうことにしました。
(父は割と、人の好意に甘えるのが得意です)
届くのは4月だけど、よかった!
実家にいて、久しぶりに目に留まった、星野富弘さんの作品。
小学生だったと思うけど、
とても好きだった。
改めて、素敵な詩だな。
お元気なのかしら?
また星野さんの作品に、触れてみようと思いました。
明日からまた、仕事。
超特急で目まぐるしく動く日々に戻ります。
頑張ろう。