いのちをいただく
新年早々、
昨日から胃腸炎にやられています💦
以前別のブログをやっていて、
久しぶりに開いたら、
通知が来ていました。
一年前に書いた記事のお知らせでした。
わりと、備忘録に使っていたこともあり、
こっちにも残しておこうかな。
以下、当時心に残った記事抜粋です
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
牛を殺すとき牛と目が合う。
その度に坂本さんは「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。
ある日の夕方、牛を荷台に乗せた一台のトラックがやってきた。
「明日の牛か…」と坂本さんは思った。
しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。
不思議に思って覗いてみると、10歳くらいの女の子が牛のお腹をさすりながら何か話し掛けている。
その声が聞こえてきた。
「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ……」
坂本さんは思った、(見なきゃよかった)
女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。
「みいちゃんはこの子と一緒に育てました。
だけんずっとうちに置いとくもりでした。
ばってん、みいちゃんば売らんとお正月が来んとです。明日はよろしくお願いします…」
(もうできん。もうこの仕事はやめよう)
と思った坂本さんは、明日の仕事を休むことにした。
家に帰ってから、そのことを、小学生の息子のしのぶ君に話した。
しのぶ君はじっと聞いていた。
一緒にお風呂に入った時、しのぶ君は父親に言った。
「やっぱりお父さんがしてやってよ。
心の無か人がしたら牛が苦しむけん」
しかし坂本さんは休むと決めていた。
翌日学校に行く前にしのぶ君はもう一度言った。「お父さん、今日は行かなんよ!(行かないといけないよ)」。
坂本さんの心が揺れた。
そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。
牛舎に入った。
坂本さんを見ると他の牛と同じようにみいちゃんも角を下げて威嚇するポーズをとった。
「みいちゃん、ごめんよう。 みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」
と言うと、みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。
殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。
坂本さんが
「じっとしとけよ、じっとしとけよ」
と言うとみいちゃんは動かなくなった。
次の瞬間みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。
牛の涙を坂本さんは初めて見た。
『いのちをいただく』:西日本新聞社より
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『いのちをいただく』のあとがきに、
福岡県で助産婦をされている内田美智子さんはこう書かれています。
「私たちは奪われた命の意味も考えず、
毎日肉を食べています。
自分で直接手を汚すこともなく、坂本さんのような方々の悲しみも苦しみも知らず、肉を食べています。
『いただきます』
『ごちそうさま』
も言わずに、ご飯を食べることは、私たちには許されないことです。
感謝しないで食べるなんて、許されないことです。食べ残すなんてもってのほかです…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実は、生まれた時から貧血の私は、
絶対お肉を食べた方がいいのに、
あまり好きではありませんでした。
でも数年前に、
とっても美味しいステーキを食べさせてもらったから、
お肉が好きになりました。
焼いてくれる人の人柄かもしれません。
今でも、ステーキは、そこのしか食べたくない。
それか、自分で焼くか。笑
年始の病気にも、
何か意味があると思って、
身体を休めます。
2019年の抱負は、
ゆっくり書きます✨
健康に気をつける一年には、
した方が良さそうね💕