夜の露と涙
夜の露を はらって
花は 咲いてゆくもの
涙を はらって
人は 行くもの
小さいとき
涙があったかくて
それでまた泣いたことがあった
涙は
色んな感情を
無理矢理にでも、身体の外に出してくれる
誰にも見せずに
泣いた涙は
私の頭から
無駄なものを削ぎ落としてくれる
夜露が美しいように
健気な涙は
とても美しいと思う